蜂蜜(はちみつ)は本来、みつばちの食料だったのですが、いつからか他の生物がみつばちの巣から蜂蜜(はちみつ)を取り出して食料の一部として食べ始めました。
「蜂蜜(はちみつ)の歴史は人類の歴史」ということわざがあるように、人も古来より食用として、又、薬用として、蜂蜜(はちみつ)を用いて来ました。
最初は野生のみつばちの巣から蜂蜜(はちみつ)を採集していましたが、やがて養蜂技術(みつばちを飼育して採集すること)を身に付け、効率的に蜂蜜(はちみつ)を手に入れられるようになりました。
みつばちの飼育は、蜂蜜(はちみつ)を採取することは勿論、作物の受粉にも広く用いられています。
当地ではりんごや梨などのフルーツの栽培が盛んですが、受粉にはやはりみつばちが多く用いられています。
日本には「日本みつばち」と「西洋みつばち」の2種のみつばちが生息しています
「日本みつばち」は古来から日本に住んでいる在来種ですが、「西洋みつばち」で、明治時代に輸入された外来種です。「西洋みつばち」は家畜として扱いやすく、商業的な養蜂には主に「西洋みつばち」が用いられています。
それに対して、「日本みつばち」は「西洋みつばち」に比べて飼育が難しく、採蜜量も少ないため、商業的に不向きと言われて来ました。その上「日本みつばち」は気温など外的環境に左右されやすく、巣の中の環境が悪化すると別の棲家へ移動すると言う「逃亡癖」もあります。